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観感:『龍馬伝』‐第二十九話【新天地、長崎】 [テレビ・ラジオ]

またまた、木曜日にもなって何を書いてんだとお思いだろうが、
自分自身の区切りという意味もあるのでお許しを。


日曜お馴染みとなった『龍馬伝』も
今回から折り返しとなり、第3部に突入する。

前回が、個人的にはあまり好きではない回だったので
新キャラが大きく出現すると思われる今回には大いに期待。
龍馬の風貌も若干変わるようだし、
いよいよ歴史の中にずんずん踏み込んでいく感じかな。

さて、どうなりますことやら・・・。


※以下、物語の内容に言及します。

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開幕は、療養所っぽいところで弥太郎がお灸治療を受けている所。
ほぉ、弥太郎も偉くなったのかぁ。と、若干の違和感のまま観ていると、
ああそうだった。物語の区切りでは、弥太郎の昔話から来るんだった。

というかほんとに熱そうだ。香川氏の事だから、本物使ってるんだろなぁ。
と、そこで意外な事に佐那嬢(貫地谷しほり)が登場。か~わぃぃ。
やっぱりこの人は和装がGood。なかなかいい演出をしてくれる。

だが、前にも記事に書いたが、
佐那子は自分の墓に「龍馬の妻」と書くなど、
死ぬまで龍馬と夫婦の契りを交わしたと思い込んでいたのが定説であり、
大河の佐那嬢の悟りきった感じは違和感ありまくり。
まぁ些細な事なのでいいか・・・。もう出てこないような感じもするし・・・。


というわけで第3部の本編がスタート。
薩摩への道中で長崎に立ち寄った龍馬達一行は、
長崎の異国文化に触れて大いに感動するのであった。
公式にもあったが、ここらへんのセットは豪華で金かかってそうだ。

西郷は、操練所出の龍馬達に軍艦の操縦をさせる目論見だったが、
龍馬の考えはあくまで、「どの藩からも独立した存在」であり、
これから長崎で独自の生き方を模索していく事になる。

ここらへんは多少かいつまんではいるが、
後の亀山社中へのちゃんとした流れにはなっているかなぁ。


さてここで久しぶりの勉強になるタイム。

諸外国の中でも特に幕府と親交が深いフランスは、
裏から手を回し、軍事面で幕府をバックアップする代償として
諸外国に先んじて交易の独占権を主張。
主な交易先がフランスである幕府からしたら好条件であり、当然のむ。
で、薩摩などの他国と直接交易していた藩は、
今後は貿易の際に幕府の許可が必要になるという状況に陥ってしまう。

う~ん、勉強になるなぁ。
これで龍馬達の存在も先々重要な意味を持ってくるわけだ。


その当の龍馬達は、船がなきゃ話にならんという事で、
船を貸してもらうべく当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった、
グラパーの所へ自分達を売り込みに出向く。

グラパーと言えば温厚で親日派。
さらに攘夷志士を屋敷にかくまうなど穏健派のイメージがあるが、
どうしどうして、龍馬伝版グラパーは悪商人な感じで非常にいい。
また、日本語が無駄に達者!こいつは楽しませてくれそうだ。

で、当然初見で船を借りれるわけもなく、
高い貸し賃吹っかけられた挙句に、丸山ででも探してこいと捨て台詞。
なかなかいいねぇ。しかし、龍馬は「丸山」という言葉でピンときたわけだ。


場面は変わり、今回のラストシーンである丸山の料亭・引田屋の一室へ。

龍馬は丸山に集まる各藩の重鎮達に自分達を売り込み、
そして船を借りてしまおうという魂胆。まさに飛び込み営業だ。

その引田屋の中に、初登場の蒼井優扮する『お元』と、
3部になってやっとでました。満を持して登場の伊勢谷友介『高杉晋作』登場!
長崎に出禁を食らってる長州藩士と言う事で、津和野藩士と身分を変え、
松田という偽名を使ってわざとなまらしてるが・・・、
どう見てもそのザンギリ頭は高杉以外のなにものでもないだろう。
三味線構えとるし・・・。


そして高杉達の部屋に龍馬達が飛び込み営業をかける。
津和野藩士と名乗られるものの、あっさりと正体を見破ってしまう龍馬。
観念した高杉は龍馬に素性を話し、以前に桂小五郎から
「土佐の坂本龍馬は信用に足る人物」と伝え聞いた事を話す。

う~ん、やはり高杉は一般のイメージ通りに、
標準語で涼やかにしゃべる感じが非常にしっくりくるなぁ。かっちょいい。

河岸を変える事を提案する高杉だが、
薩摩藩士が同じく別室で宅を囲んでいる事を告げる龍馬。
薩摩の名を聞いた瞬間、刀に手をかけ突貫しようとする長州藩士達。
後の薩摩と対面の時もそうだが、この場面は
両者の因縁を強烈に印象付けていて非常にいい演出だった。


話合いを進めるために、薩摩藩士と八合わないようにはからう龍馬。
しかし、当の頼まれたお元は料亭の外へ駆け出し、
部屋の前を通りかかった薩摩の人間に話しを聞かれ正体がばれてしまう。

当然のように部屋に押し入ってくる薩摩藩士達。状況は一触即発に。
そこで西郷さん、「蛤御門以来で久しぶり」と長州を挑発。いらん事言った。
今にも斬り合いが始まろうとした瞬間、
「日本人同士が戦ってなんとするか」と龍馬が一括。
隙を見た高杉が拳銃をぶっ放し、長州藩士達は逃げきることに成功。
これ、寺田屋事件(龍馬の方ね)の複線だな、多分。


というわけで高杉のかっこよさが際立った今回。
先の複線も何個かあったし、全体的にまとまって良かったんじゃないでしょうか。
前回がダメだったから余計にそう思うんだろなぁ・・・。

ところで・・・、
尾上寛之演じる伊藤俊輔が実際の人物とあまりに似ててびっくり。
写真からキャスト決めたんだろうか・・・。興味ある人は調べてみて下さい。
って、似てると思ってるの私だけ?



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コメント 5

たいちさん

この回は、旅行中で観ていません。記事を興味深く読ませていただき、イメージを膨らませましたよ。
by たいちさん (2010-07-23 12:55) 

WEBは世界に通ず

卓を囲む 一喝 鉢合う 伏線
by WEBは世界に通ず (2010-07-23 13:22) 

amsp

>たいちさん
歴史上の人物の個性と役者の個性が膨れ上がるのが、
歴史ドラマのいいところでしょうね。高杉はそんな感じでした。
ほんとにかっこよかったので、再放送をご覧になるのお勧めです。

>WEBは世界に通ずさん
コメントありがとうございます。
by amsp (2010-07-23 18:30) 

punchigoo

前回は良かったですね。
長崎に久しぶりに行きたくなってしまいました。
by punchigoo (2010-07-23 23:15) 

amsp

>punchigooさん
これからカリスマ志士が一杯出てくるので期待ですね。
by amsp (2010-07-25 13:29) 

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